やさいを楽しむブログ

野菜の知識を得ながら、野菜を楽しむブログです。

北海道農家から届く旬野菜~春~

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前回は春の旬野菜のメリットについてまとめました。

今回は、この時期にしか味わう事のできない野菜をご紹介します。

 

 北海道の農家から届く旬野菜

この時期なると、農業を営む実家から、春野菜が届きます。

 

野菜の種類は、アスパラガス、ニラ、新ごぼう、新玉ねぎ、春キャベツ、新ジャガイモになります。

その野菜の栄養と効能をまとめました。

 

【アスパラガス】 

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春野菜の中でも、アスパラガスは、春を感じられる野菜ではないでしょうか?

シンプルな調理法が、アスパラガスの美味しさを引き立ててくれます。

 

採れたてのアスパラを冷蔵で送ってくるので、

スーパーに売っているアスパラガスよりも、とても甘いです。

 

例えば、

塩ゆでをしたり、オリーブ油で炒めて塩をパラっと振るだけといった

簡単な調理法です。

穂先部分はほんのり苦さを感じます。

 

栄養と効能

アスパラガスには多くはありませんが、

ビタミン類やカリウムなどを含んでいます。

 

茹でても栄養成分がほとんど流失しない特徴があります。

 

アミノ酸の一種でアスパラギン酸の成分も含まれています。

新陳代謝を促し、疲労回復やスタミナ増強に効果があります。

利尿作用により、腎臓や肝臓の機能回復にも効果があると言われています。

 

穂先部分に含まれるフラボノイド色素の一種でルチンという成分は、

血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。

 

【ニラ】

 

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この時期のニラは、根元も柔らかく香りも良く、たくさんのニラが届きます。

ニラ玉にしたり、みそ汁にいれたり、

野菜炒めに入れるとアクセントになり、野菜炒めの美味しさを引き立てます。

料理方法も様々で、色々な食べ方が楽しむことのできるのが、この時期です。

 

栄養と効能

疲労回復や滋養強壮に効果

 ニンニクにも似た香りのもとは、硫化アリルの一種アリシンという物質です。

 これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があるそうです。

 

・免疫力を高め、がんの予防にも効果

 また、アリシンには、免疫力を高め、がんの予防にも効果があると言われています。   

 血行促進により、冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的とされています。

 

生活習慣病予防に大きく貢献する緑黄色野菜

 ニラ(韮)には沢山のβカロテンが含まれています。

 

 このβカロテンは、抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、

 その他にも体内でビタミンAに変換します。

 髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などにも役立っています。

 

 ビタミンCも豊富で、βカロテンと共に活性酸素を減らし

 老化の防止にもつながります。

 

・ビタミンEも多く生活習慣病の予防

 ビタミンEには強い抗酸化作用があり、

 活性酸素を抑え、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあります。

 動脈硬化心筋梗塞などの生活習慣病の予防にも役立ちます。

 

【新ごぼう

 一般的なごぼうは秋から冬にかけて収穫するのに対し、

「新ごぼう」は春から初夏にかけて収穫します。

春にとれる「新ごぼう」は完全に成長しきる前の若いうちに収穫するので、

繊維が柔らかく、上品な香りのごぼうです。

アクが少ないのも特徴です。

秋に収穫するごぼうとは、また違った味わいが楽しめます。

栄養を取り入れる下ごしらえのポイント

1、皮を剥かない

  皮と身の境目に栄養や独特の風味があるので、

  泥を落として包丁の背でこそげる程度で良いでしょう。

2、水にさらしすぎない。

  変色防止とアク抜きの為に酢水にさらすのが一般的です。

  ポリフェノールが流れ出てしまうので、

  水に晒すのは5分以内にするのが良いでしょう。

  「新ごぼう」はアクが少ないので、水に晒さない調理しても良いでしょう。

 

ごぼうは柔らかいので、少し大きめの斜めに切って、

「きんぴら」にしても、すぐに火が通り、シャキシャキとした食感が楽しめます。

 

マヨネーズで合えるサラダもおすすめです。

ささがきにした新ごぼうをサッと茹でて、

自宅にあるドレッシング少々と砂糖少々加えて、マヨネーズで合えると、

ゴボウがあまり得意ではない方でも、美味しく頂けます。

色どりが寂しいときは、ソラマメを入れるのもきれいで、見た目もよくなります。

 

栄養と効能

栄養は、なんと言っても、食物繊維が豊富です。

水溶性、不溶性と、共に食物繊維を豊富に含んでいます。

 

不溶性食物繊維の「リグニン」は腸内の発がん性物質を吸収し、

大腸がんの予防効果があると言われています。

 

食物繊維に含まれる炭水化物の一種「イヌリン」は、

チコリや春菊よりも多くごぼうに含まれています。

「イヌリン」は血糖値を改善する働きや、ビフィズス菌の成長を促し、

整腸効果があります。

 

カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。

 

他には、ポリフェノールを多く含んでいるので、便秘に悩む女性や

アンチエイジングを心掛けている女性にとって、強い味方といえそうです。

 

  

【新玉ねぎ】

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3~4月頃に出荷される早取りのたまねぎの総称になります。

「新玉ねぎ」はすぐに出荷するため、皮が薄く、実の水分が多く柔らかいという

特徴があります。

みずみずしく辛みが少ないので、サラダに入れて生食するのがおすすめです。 

他には、丸ごと新玉ねぎを使ったスープもおすすめです。

半分に切った玉ねぎを、真ん中をくり抜いて、

ハンバーグと同じくひき肉をこねて詰めて、

コンソメで味付けしたスープになります。

柔らかく、甘みも十分でて、新玉ねぎの時にしか味わえないスープが出来上がります。

ぜひ、試してみてください。

 

栄養と効能

たまねぎの辛みと香り、

そしてあの涙を出させている成分は、主に硫化アリルです。

非常に揮発性が高く加熱することで別の物質に変化します。

また、水にも溶けだします。

単に涙を出させるだけではなく、肉や魚の臭いを消す働きもあります。

また、体にとっても、消化液の分泌を促し、新陳代謝を盛んにする働きや、

血をサラサラにする働きもあり、

これにより高血圧や糖尿病などに高い効果があると言われています。

 

更にビタミンB1と結合しやすく、ビタミンB1の吸収を促す働きもある

と言われています。

 

 

【春キャベツ】

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春が旬の野菜として真っ先に思いつくのが、春キャベツでしょう。

春キャベツは、巻きがふっくらとしていて、柔らかく、みずみずしいのが特徴です。

 

春キャベツはとても柔らかくて甘いので「生食」に適しています。

春キャベツのおいしさを堪能できるシンプルな浅漬けが簡単にできます。

シャキシャキとしたみずみずしい食感を楽しみましょう。

 

栄養と効能

キャベツの栄養価は低いとも言われますが、

実際にはかなり多くの栄養素を含んでおり、食物繊維による整腸作用も期待できます。

 

 春キャベツには、ビタミンCがとっても豊富です。

加熱に弱いと言われていますが、溶け出した栄養を汁ごと頂ける

スープなどもおすすめです。

 

  

 【新ジャガイモ】

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普通のじゃがいもは、皮が硬く、デンプン量が多いため、

ホクホクした食感があるなどの特徴があります。

新じゃがいもは、水分が多く、 軟らかい、香りが良いなどの特徴があります。

またビタミンCの含有量が新じゃがの方が多いと言われています。

 

新じゃがいもは、皮が薄いため、ピーラーを使わず、

スプーンで薄皮をとっていきます。

素揚げにして、シンプルに塩だけでも自家製フライドポテトが出来上がります。

塩煮もおすすめです。

 

栄養と効能

じゃがいもには意外とビタミンCがたくさん含まれています。

その量はホウレンソウやミカンと同じ位です。

しかも、じゃがいもの中のビタミンCは、

でんぷんに守られて加熱しても壊れにくいそうです。

ビタミンCの働きは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。

 

 まとめ

春キャベツや新玉ねぎなど生食が向いているものがあったり、

いつもと違った食べ方が楽しめるのも魅力です。

せっかくの季節の恵みですから、その柔らかさや甘さ、

香り高さを生かしたお料理を作るのがおすすめです。 

 

シンプルな味付けで十分楽しめる春野菜。

この時期にしか味わうことのできない旬な野菜を楽しみながら、

体にも心にも栄養を与えましょう。

 

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