やさいを楽しむブログ

野菜の知識を得ながら、野菜を楽しむブログです。

今が旬!!春野菜のメリット

 春の季節がきました。

春野菜がお店に並ぶと「春が来たな~」と実感しませんか?

 

野菜には旬があります。

その時期に安価で、美味しく食べることができます。

旬の野菜を楽しみ、四季の変化を感じながら、心にも体にも良い面を

解説いたします。

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旬の春野菜のメリット

 

スーパーでは食材が通年出回り、旬がわかりにくくなってきました。

旬の春野菜は、通年出回る野菜と比べると、

柔らかく甘みもあり、みずみずしいのが特徴です。

 

旬の春野菜は、新鮮で栄養価も高くなっています。

その時期に起こりやすい体調不良をカバーする効能が期待できる成分が

多く含まれています。

 

冬の体には老廃物が溜まりがちになります。

私たちは生きていく中で代謝を行い、

この時に、体内には二酸化炭素や乳酸、アンモニアなどが発生をします。

 

こうした老廃物と呼ばれるものが、体内に蓄積されていくと、

体の不調が起こりやすくなります。

症状としては、冷えやむくみ、肩こり、肌荒れ、疲れやすい、便秘などになります。

 

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これらの老廃物は、汗や尿として体外に排出されます。

冬場には、体外に排出されづらくなります。

 

理由としては、

・寒さによって体の代謝機能が落ちます。

・寒くて家にこもりがちになるので、体を動かす機会が減ります。

 したがって、他の季節に比べて汗をかかなくなります。

・夏に比べて冬は、水分をとる量が減ってしまいがちです。

 老廃物が尿として体の外に出ることが少なくなります。

 

その結果、体の中に老廃物がたまってしまい、

体の不調が起こりや少なくなりやすいのです。

これらの老廃物を排出する作用があるのが、

春野菜に含まれるデトックス成分なのです。

 

春野菜に含まれる5つのデトックス成分

 

【植物性アルカロイド

この時期にしか食べることのできない春野菜の特徴があります。

タケノコ、ふき、タラの芽などは食べると、ほんのり苦味を感じることがあります。

春に成長する野菜は害虫から身を守るため、

「植物性アルカロイド」という成分が出されます。

これが苦味や独特の香りになるようです。

 

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「植物性アルカロイド」には、腎臓のろ過機能を向上させ、

体内の老廃物や毒素を排出してくれる働きがあります。

 

腎臓は体内の血液をろ過し、老廃物や余分な水分を排出してくれる臓器です。

 

植物性アルカロイドの働きによって、腎臓の機能を上げることで、

体の中の老廃物やたまった水分を、排出を促せるというわけです。

 

【硫黄化合物イソチオシアネート】

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春キャベツなどアブラナ科の野菜には、

硫黄化合物の一種であるイソチオシアネートという成分が含まれています。


肝臓の解毒作用を強化してくれます。


肝臓は、アルコールを分解したり、体内で生成される毒性のアンモニアなど
老廃物を解毒してくれる臓器です。

 

硫黄化合物イソチオシアネートは、強い抗酸化作用だけでなく、

消化液の分泌を促します。

ピロリ菌や大腸菌などの有害菌から、身体を守る働きがあります。

 

イソチオシアネートは、切ったりすりおろしたりして、

野菜の細胞壁が壊れるときに生成されます。

キャベツやブロッコリーなど、食べた時に辛みを感じないタイプの野菜では、

消化の過程で生成すると言われています。

 

【ビタミンU】

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春野菜では春キャベツアスパラガスに含まれています。

 

ビタミンUは別名・キャベジンと呼ばれ、胃腸薬にも配合される有効成分です。

正式に認められたビタミンではありませんが、ビタミン作用物質の1つとして

知られています。

 

たんぱく質の合成をサポートし、胃酸の分泌を抑制し、

傷ついた胃腸の粘膜の修復を促進します。

 

胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍の予防・改善に効果があると言われています。

 

ビタミンUが含まれる食材を摂ることで、消化が促進されます。

胃もたれの解消の効果があるといわれています。

 

飲み会などで、暴飲暴食をした際などに活用できると良いですね。

 

カリウム

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春野菜と言えば、ふきのとうではないでしょうか。

カリウムを豊富に含んでいます。

カリウムは、ナトリウム(塩分)を排出する役割があり、

高血圧に効果があります。

足のむくみをとる作用もあるそうです。

 

【ケンフェール】

苦み成分はアルカノイドとケンフェールがあり、

肝機能を強化し、新陳代謝を促進します。

ケンフェールは、活性酸素などの発がん物質を抑制する効果があります。

 

豊かな香りの効果

 

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セロリやあしたば、せりなどの春野菜が放つ豊かな香りには、

テルペン類という成分が関係しています。

 

テルペンとは、植物の精油成分に含まれる成分です。

特有の香りや苦味ををもち、リラックスさせる働きや

血圧を下げる働きがあります。

アロマセラピーや香水に多く利用されている身近な成分です。

 

テルペンの3つの健康効果

・リラックス効果

・高血圧を予防する効果

・炎症を抑制する効果

 

体に良い効果だけでなく、心を落ち着かせるリラックス効果があるのは、

嬉しいですね。

 

 

まとめ

このように春が旬の野菜には、私たちの健康と美容に欠かせない

栄養素が含まれているのが大きな特徴。

デトックス成分が含んでいて、冬の間に溜まった老廃物を排出する効果がある。

豊かな香りは、テルペン類という成分で、リラックス効果がある。

 

この時期にしか味わう事のできない、

旬な野菜を楽しんで、日本の四季を感じましょう。

 

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